10月19日(土)20(日)、大宮ソニックシティで行われました『アニ玉祭in埼玉』に参加してきました。
今年というか今回は20日が大事な予定が入っているので、1日目19日のみの参加になっています。
埼玉県では6年前から、『らき☆すた』旧鷲宮町商工会の舞台探訪者へのおもてなしが行われるようになりました。それだけでも歴史が古く、桶川市の埼玉県立文学館では『マンガで見る埼玉県』という企画展も行われています。それ以前に『クレヨンしんちゃん』で春日部市、手塚治虫作品で新座市が町興しをすすめているのですが、2011年になると『あの花』秩父市が、以後『神様はじめました』で川越市が、『ヤマノススメ』でも飯能市が舞台になり、随分と埼玉県舞台の作品が増えてきました。鷲宮隣の栗橋も鉄道むすめの栗橋みなみや栗橋あかなで地域振興が行なわれ、今やアニメ・マンガの枠以上にコンテンツーリズムが活発になっています。そこで今回は埼玉県の公式なイベントとして開催されることになり、1日目は上田知事が来ての挨拶まで行われる、埼玉県最大のアニメイベントがはじめて介されることになった訳です。
痛車の展示、コスプレイヤーさんのために東京スカイツリーから大宮駅までコスプレを楽しみながら電車で移動する東武鉄道の企画、陸上自衛隊も来てミリタリー展示(これは大洗のガールズ&パンツァーをフォローしての出展なんでしょうね)、埼玉ゆかりの作品から新潟などのアニメでまちおこししている団体さんの物販、そして翌日になると声優さんを呼んだコンサートなどが行われました。
自分が目に光らせていたのは『聖地巡礼サミットin埼玉』という企画で、1日目の殆どはこの聴講でした。
コンテンツーリズムの研究をする北海道大学の山村教授の講演、今は神川町の副町長になってしまいましたが、アニメコンテンツーリズムを埼玉県で支えた県の担当者とのトークセッション、大学生による埼玉舞台のアニメのプレゼンテーション、鷲宮商工会、秩父市観光担当等を交えてオフレコありの座談会などアニメ舞台探訪旅行や地域振興のプロセスを考えて知る、このイベントの中では比較的固い内容ではありましたが、変わる観光業という視点で自分は見させて頂きました。
そうねぇ、最近のアニメでエンディングクレジットで一番気にするのは、『(取材)協力』ですよね。声優さん以上に気にして見ています。舞台地ロケ協力がどこなのか?をよく気にすることが多くなりました。京都舞台の『有頂天家族』ではテレビ局や鉄道会社なども加わって大がかりなロケハンだったなって思います(さすがP.A.Works!!)。でも、これを大々的にPRするとひいてしまう。『あの花』の制作時にもアニプレックスは「うちは、地域振興アニメはつくりたくない。作品の中にそれとなく登場してファンが行きたくなるような出し方をしたい」という考え方があり、劇中で県マスコットのコバトンを小さく出すことになったそうです。要は名産物、観光名所などを大々的出すのではなく、宝物探し旅感覚になることが、舞台探訪と町興しの成功の秘訣になっているんだそうです。そのおもてなしのやりかたは、近年多くのご当地アニメで出てきた例があり、そこからチョイスしたりアレンジしたりしてデザインしていくことなんでしょうけど。
マンガやアニメって興味を持つきっかけに過ぎません。むしろ、町興しの発展はやはり舞台地元のモチベーション次第なんだと思います。それはどこが発起になっても、というのが今の自分の結論で自治体がやっても或いはその地域の個人商店の集まりや、学校仲間それぞれにチャンスがありやる気とモチベーションなんだと自分は思うんです。
今回はコンテンツーリズムをメインに見てしまいましたが、埼玉全県中のサブカルコンテンツを見ることが出来て、自分は良かったなと本当に思っています。『アニ玉祭in埼玉』が隔年でもいいので開かれたら、また参加したいなって思っています。
おたぱるというサイトでも記事がありましたので、今回はそこからリンクを張っておきます。
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