2014/05/22

マンガ・アニメで人気の聖地をめぐる『神社巡礼』

大変お久しぶりなブログですが、今回はオススメ本を今更ながらレビューも含めてとり上げます。
近況としては『氷菓』の交流探訪のブログがまだですし、『一週間フレンズ。』探訪をはじめて回数は増やしているけど、探訪同業者のブログが凄くて……やる気出したも歯が立たない状況です(泣)。それでも、がんばらない、着実にこなせる探訪を『一週間フレンズ。紀行』になるようにしたいと思います。それと、2013年作品探訪取戻企画としては、映画にもなった『たまこまーけっと・たまこラブストーリー』の探訪に京都へ参りました。Twitterには少し呟いてますが、このブログでも時間を見つけて書いていくつもりです。

アニメ舞台探訪研究の第一人者、『n次創作観光』を出版された岡本 健先生が今回代表監修とし、様々な執筆陣で書かれたアニメ、コミックで登場した神社を28社取り上げています。代表で14社になっていて、その通りであったら多分買ってはいませんでした。元々自分は宗教をやっている家で育った身だし、実際宗教活動も一応は家にいる以上やっています。最近は一部を除き、他社宗の参拝は法傍(ほうぼう→宗教やっていると出てくる言葉。ここでの法とは宗教の教え、すなわち法を指し、それを誹謗すること。広辞苑をひくと宗教に背かないものと出てくるのでピンとこないカモ?)とは言わなくなってきたので、社会科見学で行くことの方が多くなりました。

とはいえ、Kishiが考えるGABP'CTsにおいてはゲーム、アニメ、本(コミック&ノベルズ)、パブリックキャラクターの世界において、神社・寺院めぐりも旅としてことは、ことあることに欠かさないものになってきています。引き出しは少ないけどパブキャラで言えば、八王子の日蓮宗の松栄山・了法寺がとろ美さん起用の弁才天を描いたり、栃木県足利市の『ひめたま』は、奥田泰弘さんのキャラデザで、織姫神社と門田稲荷神社の祭神に由来する美少女キャラクター・おりひめ(ひめちゃん)とみたま(たまちゃん)が『あしかがをげんきにしよっ』とはじめられたものです。そして本書もアニメやコミックにおいて関わってくる神社を取り上げています。古くはゲゲゲの鬼太郎、セーラームーン、天地無用!、最近だとらき☆すた、ガールズ&パンツァー、いなり、こんこん、恋いろは。と作品と登場の神社の数だけ登場しています。Kishiが定着応援している あの花、なつまち、氷菓も取り上げられてしまい、動機が大きかったのは定着応援先まで載ってる方でしたね。それでも許諾が降りない神社もあったそうですが、それでも28社の収録となりました。

神社を巡ることが主になりますが、中にはコラボレーションイベントで市町村が活性づいてる所もあります。あの花(秩父)、なつまち(小諸)、氷菓(高山)、金沢・湯涌温泉(花いろ)、らき☆すた(久喜・鷲宮)なんかがそうですね。立川市の諏訪神社においては『聖おにいさん』が代表してるものの、『とある魔術&とある科学』ともコラボしており多作にコラボしてる地域もあります。ここ最近騒がれる青少年育成に関する法律で、マンガやゲーム(場合によっちゃアニメも)の所持を禁じようとしている団体がいますが、もしこの文化を活かさなかったら、単に厳然・荘厳なる神社として終わりで、旅(コンテンツーリズム)の興味自体にも阻むことになるんじゃないかと懸念しています。人間における神社巡りにしても昔からの文化だった訳です。時代の文化と共に歩み寄る必要があるのでは?と思いました。

これは本書のレビューとできるかわかりませんが、先述の京都における『たまこ___』の舞台地めぐりをしてきた祭、伏見稲荷大社を見学してきました。『いなり、こんこん、恋いろは。』が目当てではなく、今放送中アニメの原作で登場して行ってきました(その回までアニメ化されるかは定かじゃないけど)。奉納のお社がたくさんあるこの神社、山頂まで歩けば2時間はかかるといわれる神社で、滞在時間短くてすべてを回ることは不可能でしたが、こういった旅をしていると、なかなか金閣寺や銀閣寺、二条城や清水寺などを有名スポットを巡ることはできません。ちなみに赤い奉納の社は実に10000基(中には開局50周年記念のテレビ朝日の社もあった)。年に数回これを交換するんだそうです。もしも時間があって2時間かけて京都の山を登っていたら、どんな感想が出るんだろう?と思ったりもします。次の関西行きチャンスがあれば京都の山を一望する機会があればな、と思います。

何はともあれ行けた神社、行けるかわからない神社、様々ですが……これからのコンテンツーリズムにおいて事欠かすことのない神社があるということは覚えておこうと思った1冊です。

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