2013/05/10

人罪。

記録や予定などの本筋と離れますが、多分動いている上での『核(コア)』になることだと思うことなので、記し残しておこうと思います。

10代終わり(つまり1998年)からインターネットを使いはじめました。20代、mixiやTwitterをやっていて一番苦しかったことの1つに、『空気を読め』という考動に苦慮し苦しんできました。ルール、マナーなど決まっていることに加えて、更に「え"!?」というようなこと。その場の空気に判断して、間違えれば更に辛い言葉が返ってくるんです。あまつさえ「いるだけで罪」、「存在自体が迷惑だ」という言葉を向けられたときは、「楽しい笑顔がふりまく迷惑」とばかりに返しようがなく、自分を罰して発狂やリストカット(自傷行為)に至ったこともあります。今でもその危険性を持っていると強く自覚するほどです。ありもしない『KY罪』、『人罪』という、法律では制定されていない現行法に無い犯罪で苦しむことになります。

3月、NHKのクローズアップ現代でも、おとなの発達障害者と就労支援について取り上げられました。発達障害について特性が顕著に出ることとして、
  • 仕事が忙しいのに残業してる人が多いのに、定時にあがってしまう人間
  • 「わからないことがあったら質問してね」と声をかけたが為に、質問をぶちまける人間
  • 暗黙のルールを知らずに、業界の常識にそぐわないやり方を提示する人間
職場などに合うよう最善を尽くすことを努力して、その努力が心持ちこたえられない負担となり負傷した挙句、精神科等で診察したら『鬱』になってしまい、今の会社にいられなくなるというものです。自分の場合も2006年にアスペルガー症候群という発達障害者により、精神障害者保健福祉手帳を取得しました。

舞台地巡りにおいては「やってはいけない」ことじゃないけど、公序不良にならない限りで変わったことをやってみようと思うことが多いです。でも実はこれ、「やってはいけない」ことだった結果論に怯えることがあります。無論、サブカル特段アニメなどの舞台地巡りに関しては、厳格にルールやマナーを決めていることもあって、
  • お休みや公開会場以外の学校(教育機関)への立入厳禁
  • 主人公宅の個人宅はネットで紹介してはいけない
  • 現場にあるものを、盗まない、触らない、現状維持する
  • 写真撮影の際には周りに人をうつらないようにする
  • 地元の方との交流を大切にする
ある程度基本事項が固まってきたかな?と思うんですが、これらを順守して更に常識を守っていても人を不愉快にさせてしまうことがまだまだでてきます。

ところで、『あの夏で待ってる』の小諸における『なつまちおもてなしサロン』には、展示物や交流ノートのほか、交流ボードが設置されています。このボード、メッセージやイラストなどが書かれているんですが、自分は来訪日を書くことにしています。でも来訪日を書いている方は自分の他には見かけません。ちなみに何故ボードに日付かといえば、ノートでは小諸市街地だけでも何ヶ所に設置されて煩雑なので、そこでは思ったことを書くことにし、このボードでは実際に小諸へ、サロンへ訪れた日を記していくことにしました(そのアイディアになったのが久喜市栗橋『井上酒店』にある来訪日を記したノートがきっかけです)。
かれこれ16回来て22日(正しく書くと2013年1月はサロンは閉まっているから書けないし、2012年12月3日、佐久市でのデザインフェスタの後、小諸は事実上来たので実は+-の増減があったりもするんですが……)来ているということを残しています。気付かぬうちに『エライゾ~』と『おいでな~し、よくだに~』との吹きだしを書いて突っ込んで下さる方もいて、励みになります。ありがとうございます。

でも、それをやって迷惑行為になっていないでしょうか?

気遣いすぎて『人罪』を発生させてしまう可能性もあります。

『ジンザイ』をモバイルで変換すると『人材』『人財』がすぐに出てきて、ビジネスにおいては更に造語で『人在』と『人罪』という言葉も出てきます。組織の中でポジティブな言葉は『人材』、『人財』だと考えます。『人罪』となれば『言語道断、論じるものではない』とある経営者が書いた本には記されていました。しかもわざと悪いことを含めて、ミスだったり努力が伴ったり個性や気付きをえていたとしても、『人罪』ということばを充てて排除したいのであれば、それほど悲しいことはありません。

ちなみに『氷菓』でも劇中、『犠牲』と『生贄』という言葉がでてきました。漢字が違うこの言葉ですが、本来は同じ意味を持つ言葉だそうです。どちらもセットで苦しさが出てくる言葉です。『人罪』に充てハマればこの言葉でさえつきまといそうな……。

楽しく、真剣に、がんばらない…とこの旅のスローガンは持っていますが、『人罪』にだけは当たらないことを祈り、舞台地応援活動や舞台地旅行をしていきたいと思います。しかしもしも『人罪』を現場で発生させてしまえば、もうそこに二度と行くことはできなくなります。そして、精神的にも真人間への復帰とは真逆の退転、最悪『死』さえもあり得ると自分は考えているほどの覚悟です。

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