12月1日(土)の出来事です。
秩父夜祭前々夜でも行こうかと思ったんですが、ブログ更新後『なつまちおもてなしサロン』のTwitterをWeb上で見ていたら、『さくデ。佐久デザインフェア2012』に参加するというので、この日は佐久行きに回しました。
12月に入りましたから交通手段を最後まで考えましたが、結局クルマとなってしまいました。
当日朝までは列車で、って考えていたんですよね。
昨日から雪の予報はあったし、もしかしたら松井田を過ぎたら、雪対策の無い自動車は走れないとも思っていたんです。
実際10時過ぎに上信越道のトンネルを抜けて長野入りしたら雪が見えたし、走行中通行止や事故の情報も入りました。
雪と台風は車運転や旅行で一番気を使います……。
(もっともスタッドレスタイヤが無いというのも理由になりますが)
12月1日の雪の予報は意外なことにちらほらとは降ったんですが、佐久滞在中は快晴そのものでした。
デザイン……実用を踏まえて絵や造形物を意匠すると辞書を引けばそう載るのでしょうけど、奥の深~~い言葉でモノだけではなくヒューマンライフそのものを豊かにするという定義に広がっているそうです。抽象的ですね。ラーメンで『コクのある味』って言っても『コク』の定義は何かと言われれば、なかなか答えられるはずないですし。昔、中国のあるラーメン屋が出した定義では『自然の風味を融合させる』って言っていたことを記憶していますけど、『風味の融合』というのも味覚の『デザイン』とも考えられますしねぇ……。今乗ってるSUBARU R2も2003年の今頃デビューしてますが、デビュー当時は丸みあるセダン型軽自動車は画期的なデザインだったともいいます(写真集にしてもいいなって思ったこともあるほどでした)。余程完成されたデザインでない限り、好き嫌いも別れるし、後でその意味を悟ることだってあるほどです。
『D39』が考えた2回目のデザイン展は、『つながる』をテーマに様々な気付きを見せて頂きました。
まず『さくデ。』としてはじめて訪れた浄土宗の西念寺。
お寺で宗派があるから立ち入れず!なんて思うけど、実は寺は人生設計の事務所のようなものです。
有形無形問わないデザインを見いだせる場所であるし、学校の礎を考えれば寺子屋という言葉も。
お寺に合うかのように心理テストが開かれたり、味覚をデザインするかのように極楽スープを無料で振る舞われたりしていました。
ラーメンのスープを基準にしていて、白い出汁が効いていて美味しかった。
ただ振る舞われるだけではなく、環境問題を意識して容器等はディデュースも考えられています。
これからの時代をキチンと考えてますね。
西念寺から出た地域だけではありません。
最近は新幹線が走る佐久平の駅はチェーン店をメインに活気にあふれていますが、西念寺からすぐ出ると岩村田商店街に出ます。
この商店街には寺子屋名乗る塾が西念寺を出てすぐのところにある。
聞いてみると、まさしく塾、進学特化の塾じゃない。
学校成績は勿論のこと、人間の豊かさやマナーなども見るし、託児所もあるから『地域で育てている』んだそうです。
岩村田商店街は単にモノを売るだけではなく、高校生のチャレンジショップもあったりで、活気のある商店街づくりをされているんだそうです。
シャッターでしまってしまう商店街を次の世代に残すために、と。
『三月九日青春食堂』でメインの昼飯にしますが、ここも『さくデ。』のタイアップをされていて、『つながる』ことをきちんと意識していたように思うんです。
39色限定の佐久産の定食を食ってきました。
ちなみに青春食堂もそうですし、この商店街では電子マネーのwaonが使用可能なんです。
Kishi独自ではAEONって『物流のCLANNAD』って思いましたが、その概念は合っていたように思います。
ネット世界における『CLANNADは人生』という意味も含めて。。
このデザイン展、奥が深いどころではなさそうです。
佐久平駅に出てきて、勤労福祉会館にて東北芸術工科大学の志村直愛教授の『建築的日常から見えるデザイン学』ってシンポジウムを受けてきました。
デザインを志す高校生の皆さんと一緒にデザインとは何ぞや?という講義を受けてきました。
既に学生とはかけ離れた年齢にいてデザインの講義を受けると吹き出し笑いしたり、頷いてしまうことが多かった。
何せ鉄道話もでてきて、的を得やすかったんですよね。
1時間45分の講義が終わって、ようやく東横イン元麻生ギャラリーにやってこれたのは……展示会の1日が終わる1時間前のことでした。
展示物をいろいろ見ながら、なつまちおもてなしサロンの展示物をようやっと見ることが出来ました。
ここまで長くて本当にごめんなさい。
『なつまち』での出展意図は……コンテンツ・ツーリズムの一部を紹介することで、コミュニケーションデザインを図る目的だそうです。
モノ的には『あの夏で待ってる』というアニメを通じて長野県小諸市を訪れる旅人をおもてなしする、というテーマで木彫りの"りのん"、おもてなしプロジェクト特製のカプセルトイのガチャをはじめとするお土産などの成果物を基軸に、今までやってきたことを文字と写真でまとめたパネル……。
多分特筆は無いんでしょうし、そんなに宣伝もしていなかったんですが……自分にはこのパネルにこそ考えていたことが形になっており、「これだよ!考えていたことは!」というモノを具現化していたんです。
とはいえ、一旅してきた客の見た立場の視点です。違うとは思うんですが……。
まず、なつまち観光を支えてきた人たちのつながりをパネルにしていました。
アニメなどの舞台地巡りにおいてはスマートに小さく出しゃばらずにやるのがいいそうですが、小諸の場合は考えが逆でした。
逆ではあったんですが、それでも楽しめるものを世に送り出すことが出来たんじゃないかと思っています。
あとはファンの支援がどれだけのアニメ作品と舞台地と地域の鮮度を維持できるかなんですが……。
自分は地域での『つながり』なくては、『あの夏で待ってる』の舞台地活性化は成立しないと思っています。
長野県は比較的大きな県で、隣り合わせの県も沢山ある地理にも所以しています。
まず一番に考えられるのは大町は木崎湖とのつながりですが、劇中だけではなく本年は木崎湖舞台の『おねがい☆シリーズ』も本年10周年記念事業で、遮断するには勿体無いとさえ思った作品達です。
移動するのにさえ、直線上100kmは離れているこの間……世界と比べたらちっぽけなものでしょうけど、それでも長野県は広い県だと感じます。
そこで沿線とのつながりで自分はこの『さくデ』での出展意義を強く思いました。
住んでいる地域視点で変りますが、しなの鉄道を含めた信越本線沿線と小海線沿線は、埼玉に住んでいる身としては近場に感じるんですよね。
ご当地アニメもあるんでしょうけど、1点よりかは複数点の方が選択肢があるし、コウユウもしやすくなる。
(このコウユウの漢字変換は各自に委ねさせて頂きます。遊んでみてくださいww)
11月3日に新海 誠展で小海の高原美術館に行ったのも、地域旅としての意義があってこそです。
観光財産としても豊かになるし、その旅を選ぶこともデザインになります。
住むことも訪れることも……嫌なことが多い中、デザインを覚えることで豊かになるんだって。
好きな作品を持つということの1つ幸せなことなんだって感じます。
良い終わり方ではないんですが、自分の地元(埼玉県北本市)のことを1つ。
駅前を基軸にデザイン力を高めた駅前ロータリーが西口に出来上がっています。
ついちょっと前までは昭和の遺産ロータリーになっていたんですが、21世紀入って市立の駅ビルも出来て少しは楽しくなってきています。
で、今度は新市庁舎を建設することになっていて、売りは『お金をかけないで作る機能的な市庁舎』を目指しているそうです。
何せ今の庁舎は……昭和40年代のものと見ていますから、ガタどころかバリアフリーも無い建物が変わるわけです。
あったらいいなと思っていた外が見えるシースルーエレベーターもようやっと駅に出来たと思ったら、今度の市庁舎で採用されるかな?と思えるモデルを見ることが出来ました。
今や当たり前でしたが、ガキの頃は憧れなエレベーターでした。
建築的楽しみではこの市庁舎が楽しみなんですよね。
どんなデザインを具現化出来るのか……。
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