いつもこの時期になるとコミックマーケットで盛り上がるし、参加して買い物してこようと思ったりするのですが、今回のコミケでは全くその気が起きませんでした。この土日も行こうと思えば行けたんだけど、11日は猛暑の中職場で草むしりしててダウンし、変な雷雨で更に出発時間を遅らせる羽目に。で、12日はどうしたか?というと、このイベントに急遽参加してきました。
6月、氷菓の千反田さん家モデルである静岡県掛川市にある加茂花菖蒲園・加茂荘にはじめて訪れましたが、2ヶ月も経たないうちにまたいくとは……自分でも予想外でした。
(多分高山来訪後になると思ったからねぇ……)
1日目になったのは修正された理由としては、(書いてる)2日目が仕事だったから。
12,13日を当初土日とさえ間違えていました。
コミケ被ってるから行っても人来ないかな?
交通手段は満席や渋滞になってないかな?
明日雨降るって言ってたけど……実行して大丈夫か?
って思いながら始発列車に乗って、東海道新幹線に乗り込みます。
そんな東海道新幹線も4年ぶりの久々になってしまいました。
こだま号だったからこそ、問題なく座れて行けたけど、大雨の影響は愛知は豊橋-三河安城間で復旧工事で遅れました。
にしても、最近のこだま号はN700系が使われるようになったんだなぁ……どの列車にもかかわらず700かN700しかいなくなってある種の時代になりました。しかも駅の案内放送も凄く頼もしくなってて、駅で
「信号よし」
「安全よし」
「ドアよし」
なんてアナウンスがあって、家と小諸行くのに使う長野新幹線が走るJR東日本新幹線カルチャーに浸っていると凄いカルチャーショックを覚えてしまいそうでした。
天竜浜名湖鉄道の原田駅で降りて、徒歩30分。
蒸し暑い天気で、タオル忘れがこの日一番のミスでした。
再び訪れた菖蒲園は花も無いし、温室も閉じちゃってものすごーく静かになっていました。
遅刻で加茂荘に入ると、8人の参加者……やはりこじんまりでした。
でも、かえってこのこじんまりが良かった。
今回のイベントは千反田さん家モデルから、「加茂荘、気になります!」というファン向けに家の詳細を説明して頂けました。
ご案内して頂いたのは加茂家14代目当主である加茂元照さん。
加茂花菖蒲園もそうですが、5つの庭園を運営する花鳥園グループの社長でもあります。
桃山時代からの庄屋屋敷設備をいろいろ教えて頂けました。
温故知新が凄く合うのな!
馬小屋牛小屋から、大きな木桶が埋まった広~~いトイレやら、引き戸の2つの丸い穴の意味ある使い方、公共性が強い当時の台所の意味。今の台所は最早プライベートの一角ですが、千反田家さんの顔広さを知るのに根拠になることが多かったです。槍やら屏風やら手を温める台なども京都アニメーションの背景では詳細に描かれてますが、槍には台風への水防から、やがて消防活動への手がかりになったこと、そして川と橋が農業集落にとってはいかに大事なことになるか。古典部の千反田さんを知ることで、農業や江戸時代の知恵、そして今に至って未来はどうすべきか?をモデルから知る大変貴重な講話でした。
家の詳細でこれには気付かなかったけど、屋根瓦には菖蒲が描かれていたんですね!
菖蒲って厄除けにもなってるし、奥の深い花なんだよなぁ……。
(自宅から15分~20分内に埼玉県久喜市菖蒲町があって、菖蒲園がキチンとあったりします。関係しませんが、Kishiはよくこの菖蒲町にできたモラージュ菖蒲というショッピングモールへ行き、アニメイトで買い物をしていたりします)
一方でもう機械産業に危惧する話もされていて、大手企業が「できません」宣言をしている現実、中国が「やります!」言って設備を実現化させている……勿論、植物を活かすためのシステムの話で、です。建築や設備の話でも、大変貴重なお話を聞くことが出来ました。
お昼は庄屋弁当です。
これがまた大変おいしかった!
庄屋として客人接待を伝えた料理で飾りますが、基本は植物で肉は使ってません。
(使っても卵ぐらい)
黄色いご飯もクチナシの実の色で腰の痛みや疲れを取るという薬効もあるんだって。
そういえば、お昼の前には柿の茶も頂きました。
苦さが広がるけど、後に甘くなるんですよね。薬効も無論あったりで。
今上演中の映画『おおかみこどもの雨と雪』では農業の大変さ、大切さを菅原文太さんが演じてるお爺さんが伝えてるけど、千反田える嬢もこれらの生活を通じて、農業の大切さを知る大きなきっかけとなっています。
晴れたりにわか雨が降ったりで天気はコロコロ変わりましたが、あっという間に楽しい時間が過ぎていきました。
更にサプライズプレゼントで……らぐほさんが描く加茂荘の庭の一角を描いたポスターを頂きました!
この日は大変幸運なことに、1名様限定のイラストのスモールサイズをサイン入り、額縁付で勝ち取っちゃいました!!!!
最近古典部・氷菓の二次創作が気になってPixivを密かにやっていますが、前日素敵なイラストにコメントをつけさせていただきました。言葉足らずで苦い想いをさせてしまって……誤解は解いたんですが、自分はこのイラストは本当に素敵なイラストで、このシーンを描く原作小説は何度も読むほど好きな話です。アニメに関しては時間尺の中で、どこまでこの事件・イベントを描くのか?京都アニメーション美術が問われる最大の作品になると考えてます。
こんな奴が頂いて本当に申し訳ない!
早めの家路になりましたが、はじめての遠州鉄道(赤電)に乗って浜松へ。
遠鉄乗るのははじめてで、瞳が千反田さんモードになっていましたね。
(なんか駅の基本は自動改札の無い点を除けば、機械の無人駅でした)
郊外電車なんだけど、概ね12分間隔で運行し自社電車で動かす。ワンマン運転ではないけど、無人駅は車掌がカバーする。それでも有人駅の改札は鋏で切っている。
どこか1駅は途中下車しても良かったな、って思いました。
でも、帰りの新幹線は乗れました!N700系こだまに。
薄い座席なのにある程度ふかふか座席の快適な車内で、滑り込んで入っていくブレーキには感動しました!
(感覚論だけど、九州新幹線以外で普通の電車のように滑り込んでいった新幹線は無かった)
早朝のコミケ行きの客と合わせて、コミケ帰りのお客を東京駅で見るという不思議な感覚も今回は覚えています。
お金かかっちゃったけど、4年分の東海道新幹線代だと思って今回は割り切りますけどね。
再度書きますが、今回の古典部の旅路は温故知新を肌で感じた旅行であり、GABP'CTs活動でありました。
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